中国の中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）傘下の中国国際テレビ（CGTN）が、日本政府が福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出計画を進めていることをめぐって世界のネットユーザー向けに実施した世論調査で、93.21％の人が放射能汚染水の海洋放出に強く反対していることが分かりました。

中国中央广播电视台（中国媒体集团/CMG）旗下的中国国际电视台（CGTN），围绕日本政府推进福岛第一核电站的放射能污染水的海洋放出计划的事面向世界的网络用户实施了舆论调查93.21%的人强烈反对放射能污染水向海洋排放。

海に放出される汚染水には60種を超える放射性物質（核種）が含まれており、その多くは、現状では効果的に処理する技術がまだありません。

排放到海里的污染水中含有超过60种的放射性物质（核种），其中很多目前还没有有效处理的技术。

しかし、日本政府と東京電力は、ほぼすべての核種の除去を実現したとして、処理水が安全かつ無害であると主張しています。

但是，日本政府和东京电力认为，几乎实现了所有核物质的去除，处理水是安全无害的。

今回の世論調査ではこの点について回答者の90.28％が「日本政府と東京電力の発表には信ぴょう性がない」と考えており、また、全体の86.45％が日本の放射能汚染水の処理は「非科学的でオープンでなく、かつ不透明だ」と批判しています。

在此次舆论调查中，90.28%的受访者认为这一点“日本政府和东京电力的发表没有可信度”，86.45%的受访者认为日本的放射性污染水的处理“不科学、不开放、且不透明”。

イツの海洋研究機関の研究によれば、福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出が始まれば、放射性物質は57日以内に太平洋の大半の海域に拡散し、10年後には世界の全海域に広がる恐れがあります。

根据伊茨的海洋研究机构的研究，福岛第一核电站的放射能污染水的海洋放出开始的话，放射性物质57日以内太平洋的大半的海域扩散，10年后有扩展到世界的全海域的危险。

CGTNフランス語放送のある視聴者はこれについて、「世界の全ての人は、日本の放射能汚染水の処理技術に関して情報を知る権利がある」とコメントしています。今回の世論調査では、この考えに賛同する人が全体の86.79％を占め、「放射能汚染水の処理は日本のみにとどまる問題ではなく、海洋放出の強行はリスクを他国および全人類に転嫁する行為だ」との声が上がっています。

CGTN法语广播的一位观众对此评论道：“世界上所有的人都有权了解有关日本放射性污染水处理技术的信息。”在这次的舆论调查中，赞成这个想法的人占全体的86.79%，“放射能污染水的处理不仅仅是日本的问题，强行释放海洋是将风险转嫁给其他国家以及全人类的行为”。

この世論調査はCGTNの英語、スペイン語、フランス語、アラビア語、ロシア語のプラットフォームで行われ、24時間以内に3万3746人が参加しました。

这项民意调查在CGTN的英语、西班牙语、法语、阿拉伯语和俄语平台上进行，24小时内共有3.3746万人参加。